18きっぷ旅 四日市・近江八幡編(8月16〜18日の出来事。6日からの連載モノです。最初からまとめて読みたいかたはこちらの6日分エントリーからたどると便利です)

湖南で湘南色に出会う。

とにもかくにもふたたび関西本線乗車。とにかく寝てないので身体的にはへろへろである。しばし居眠りこいてる間に亀山着。電化されているのはここまでなので、一両の気動車に乗り換え。このルートは山越えがあるので何気にお気に入り。線路が昔に敷かれたせいなのか、細かいカーブを繰り返すのも良い。数年前乗ったことがあるが、あのときと変わらぬ山深さ。

でも今日は途中の柘植で下車。ここから草津線に乗り換えて滋賀県突入を目指す。いまでは首都圏であまり見なくなったオレンジと緑の車両だった。

県境を越えて、滋賀県の貴生川で下車。ここからいよいよ今日のメインイベント、近江鉄道に乗車。きっぷ売り場はなんと手売り。硬券が懐かしい。

近江鉄道滋賀県下、琵琶湖の南東側諸都市を結ぶ地方私鉄。通は「ガチャコン」「ガチャ鉄」「近鉄(おうてつ)」などと呼ぶらしい。滋賀県が堤一族ゆかりの地ということもあってか西武系列。なので旧西武の車両がたくさん在籍している。

もう8年くらい前になると思うのだが、一度ガチャ鉄に乗りにきたことがある。その頃はオレンジの非冷房吊り掛け駆動、片開き扉の電車が主力だった。それらに混じって、ちょっとちんまい、一両編成の車両がときどき見られた。外見は新造車両っぽいのに走行音は「ぐおおお〜」の吊り掛け音。不思議な電車だった。

今になって事情は変わり、当時多数在籍していたオレンジの車両(500系)は風前の灯。吊り掛けの車両はわずかになっている。ただ8年前に見た「不思議な電車」(220系)がまだかなり活躍しているのだそう。この220系、上っ面は新しいので一見新造車両なんだけど、下回りは旧い車体からの流用なので懐かしい吊り掛け音が聴ける。外見と走行音のギャップはそういう理由。

つづく。