真夏のことでん旧型車両と戯れ旅(8月15〜17日の出来事。5日からの連載モノです。最初からまとめて読みたいかたはこちらが便利です)

長尾線用新車@高松築港

朝風呂を浴びて眠気を取り去り、宿を発つ。曇り空だが降りだす気配は無し。台風接近のわりにはあまりに静かな朝。でも全身にまとわり付く熱気は、否応無しに大量の汗を噴出させる。
アラームは5時半にセットしていた。推定睡眠時間2時間強。う〜ん、一日乗り切れるかなあ。


初めてことでんに乗ったのは確か7年前のことだ。出雲から松江方面に旅をして、米子から伯備線で瀬戸内海側へ。瀬戸大橋を渡って坂出泊。翌日いったん高松に出て、そこから初乗り運賃で行けるところを転々とした。そのときも、駅で降りるごとにうどんを食べていたと思う。


そのころは琴平線にも古い車両が普通に走っていたし、いま志度線長尾線で主流となっている名古屋市営地下鉄からやってきた車両には、道中1編成しかお目にかからなかった。
まだイルカも無い時代で、無人駅から乗車するときは車内で補充券を出してもらったり、駅前のよろず屋で乗車券を購入して乗ったりしていた。
今や、「ふらっと行ってふらっと乗れば、それがレトロ車両」という状態ではなくなってしまったし、沿線の風景もだいぶ変わってしまった気がする。でも下調べすれば、幾多の古豪たちに出会うことが出来る。まだ、間に合う。


現在平常運用の旧型車に確実に出会うには、平日朝の増結を狙うことが必要。去年の冬にも一度来て、志度線は色々見て回った。今回の朝増結は、長尾線をメインに攻めていく方向。300と325が出ているらしいというweb情報は掴んでいたのだが、確証が無い。とりあえずホームで待っていると、新たにことでん入りした長尾線京急大型車が。緑の塗装はなかなか涼しげで合ってるかもだ。


つづく。